■車いすラグビー アジア・オセアニアチャンピオンシップ決勝 日本 55ー44 オーストラリア(2日、東京体育館)

2日、東京体育館で行われた車いすラグビーのアジア・オセアニアチャンピオンシップ決勝で日本(世界ランク3位)がオーストラリア(同2位)を55対44で破り、6大会連続6度目のパラリンピック出場が決定した。

勝ったチームにパリパラリンピックの出場権が与えられるまさに大一番。序盤から世界選手権覇者のオーストラリア、世界最強プレイヤーと呼ばれるR.バット(34)の強烈タックルを受けながらも、日本はチーム最年少21歳の橋本勝也やチーム最年長48歳の島川慎一が正確なパス回しでトライを重ね、前半を30-25と5点リードで折り返した。

後半もエース池崎大輔(45)が狭いスペースを強引にこじ開けるパワープレーでトライ、キャプテンの池透暢(42)も必死のディフェンスでオーストラリアのR.バットを封じた。

点差がついても最後まで集中力を切らさなかった日本。第4ピリオドにも池がパスカットするなど世界王者を攻守で圧倒し、55対44で勝利。パリパラリンピックの出場権を勝ち取った。この大会を最後に退任するケビンヘッドコーチに最高の形で勝利を届けた日本。団体競技では日本勢第1号のパリパラパラリンピック出場権獲得となった。

日本は2016年リオ、2021年東京と2大会連続で銅メダルを獲得、パリでは悲願の金メダルを目指す。主将の池透暢(42)は会場に訪れたファンに向けて「心のこもった最高の応援、本当に力をもらえました。僕たちはさらに強くなってパリでの金メダルを目指して進んで行きますので応援宜しくお願いします」と力強く語った。