世界に衝撃を与えた“ワグネルの乱”。武装した部隊をモスクワへと進軍させたプリゴジン氏が、かつて強盗の罪で服役してからプーチン大統領の“汚れ仕事”を引き受けて「盟友」と呼ばれるまでの半生とは?今回の反乱には成功のシナリオがあった?そのカギを握った軍部ナンバー3のスロビキン副司令官との繋がりとは?そして、反乱失敗後に行方知れずとなっているプリゴジン氏の消息は?手作り解説でお伝えします。
"ワグネルの乱"軍部ナンバー3の内通者

今回、“ワグネルの乱”を起こした、プリゴジン氏と、ロシア軍との関係です。
プリゴジン氏が「ロシア軍の中で最も有能な司令官」と信頼を置いていたのが、軍部のナンバー3、スロビキン副司令官です。
「乱」のあと、ワグネル側に「通じていた」と疑われ、拘束されているといいます。その大胆で残酷な戦術から、「アルマゲドン将軍」とも呼ばれていたスロビキン氏。
2016年、シリア内戦に介入した、ロシア軍の指揮を執っていて、その際、別動隊として介入したワグネルとつながりを深めたといいます。
元々はウクライナ侵攻の総司令官でしたが、2023年の1月、好転しない戦況の責任を問われる形で、副司令官に降格。ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長と対立していたという見方もあります。
今回の「反乱」で、プリゴジン氏はショイグ氏やゲラシモフ氏の拘束も計画していたとされ、こうした考えをプリゴジン氏は事前に、スロビキン氏に伝えていたとも報道されています。














