■バレーボールネーションズリーグ(VNL)2023女子予選ラウンド・第3週タイ大会(日本時間30日、タイ・バンコク)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ女子大会。日本(世界ランク7位)はオランダ(同9位)と対戦し、セットカウント1-3(22-25, 17-25, 25-21,20-25)で敗れた。通算成績は6勝4敗。ファイナルラウンド進出へ正念場が続く。
スタメンには、主将の古賀紗理那(27・NECレッドロケッツ)、松井珠己(25・日本バレーボール協会)、林琴奈(23・JTマーヴェラス)、石川真佑(23・イル・ビゾンテ・フィレンツェ/イタリア)、山田二千華(23・NECレッドロケッツ)、荒木彩花(21・久光スプリングス)、リベロに福留慧美(25・デンソーエアリービーズ)が起用された。
ここまで6勝の日本は、ファイナルラウンド進出の目安7勝まであと一つ。眞鍋監督は前日の練習でミドル陣を集め、相手エースのクロスを止め切れていないと奮起を促した。高さのあるオランダの攻撃をどう守り得点へつなげるかが勝利へのカギとなる。
第1セット、序盤日本は相手の連続ブロックなどで先行されたが、石川や山田が効果的なサーブで徐々にリズムを作り競り合う展開に。中盤セッターを関菜々巳(24・東レアローズ)に代えるがコンビミスなどもありオランダが先に20点に到達。日本は関、古賀がサーブポイントを奪い粘りを見せたが、相手エース・プラクに要所で決められ、22-25でこのセットを失った。
第2セットもオランダの高さに苦しむ日本。立て続けにブロックを決められリードを許した。流れを変えたい日本は和田由紀子(21・JTマーヴェラス)、入澤まい(24・日立Astemoリヴァーレ)を投入するが、オランダが安定したサーブレシーブから得点を重ねリードを広げた。終盤も古賀、和田が相次ぎブロックされ、日本はリズムをつかめないまま17-25でセットを落とした。
第3セット、眞鍋監督は古賀と石川に代えてアウトサイドヒッターに井上愛里沙(28・日本バレーボール協会)と和田、セッターに松井を起用した。序盤は相手のミスで日本が先にリードしたが、オランダはブロックやエースのプラクが得点し流れを渡さない。日本はボールをつなぎなんとか得点を積み重ねていく。終盤オランダに粘られたが最後はプラクをしっかりブロックし25-21でこのセットを奪った。
第4セット、古賀の対角に和田を起用した日本。セッター・松井は和田のバックアタックやミドル陣の速攻を使って、相手に的を絞らせないトスワークを見せる。しかしオランダも好サーブから日本の攻撃を絞ってブレイクし得点。中盤以降オランダは高さだけでなくつなぎのプレーでも隙を見せず、そのまま日本は押し切られセットカウント1-3で敗れた。
日本は次戦、7月1日(日本時間)に世界ランク14位のタイと対戦する。※世界ランキングは試合前時点
【日本の得点】
和田 18点
古賀 16点
山田 9点
林 8点
石川 6点
松井 2点
荒木 2点
関 1点
入澤 1点