1966年、静岡県の旧清水市で一家4人が殺害され袴田巖さんに死刑判決が下された事件は、発生から2023年6月30日でちょうど57年となりました。
<伊豆川洋輔記者>
「住宅などが並ぶこのエリアで、57年前のきょう、一家4人が殺害された凄惨な事件が起きました」
57年前の事件の面影を残すのは、今や、この石造りの蔵だけです。1966年6月30日。旧清水市でみそ製造会社の専務一家4人が刃物でメッタ刺しにされ、火を放たれて殺害されました。
事件の犯人として逮捕されたのが袴田巖さん(当時30)。無実を訴え続け、2023年3月、再審=裁判のやり直しが決まりました。
2023年、87歳となった袴田さんのやり直し裁判をめぐっては、静岡地方裁判所が検察と弁護団に対して、それぞれが裁判で主張する内容=冒頭陳述の案を7月10日までに提出するよう求めています。
袴田さんの弁護団は30日、都内で会議を開き、冒頭陳述の案について提出前の最後の意見交換をしました。会議の中では、最短で無罪判決を導くための主張と捜査機関による証拠のねつ造を論点に導くための主張のどちらに重きを置くかで意見が割れたということです。
<袴田事件弁護団 小川秀世弁護士>
「我々としては十分審理は尽くされたとして、再審請求で調べられた証拠で無罪判決に足りる。ほぼ主張は固まっていますので、特別に今から慌てることはないです」
袴田さんの地元・浜松では、支援者が袴田事件の概要などをまとめたビラを配り無実を訴えました。
<街頭での呼びかけ>
「無罪であるにもかかわらず、獄中で死刑囚の辛酸をなめてきました」
事件から57年がたった今も、その真相が明らかになっていない「袴田事件」。検察は改めて、袴田さんの有罪立証をするのか?回答の期限は7月10日に迫っています。
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