アメリカの名門ハーバード大学などが入学選考で採用している黒人などへの優遇措置について連邦最高裁が「憲法違反」との判断を示しました。影響は全米に広がりそうです。
名門・カリフォルニア大学バークレー校に通うヤンさん。おととし、自信を持ってハーバード大学を志願しましたが不合格に。
カルバン・ヤンさん
「人種が問題だったと思います。裁判資料によるとハーバード大学は、アジア系アメリカ人に対して頻繁に減点していたのです」
彼が注目していた裁判がありました。ハーバード大学などは差別是正のため、入学選考で黒人など少数人種を優遇する「アファーマティブ・アクション」と呼ばれる措置を取っていますが、学生団体はこれにより白人やアジア系の志願者が不当に入学機会を奪われているとして訴えていたのです。
連邦最高裁が29日示したのは。
連邦最高裁の判断
「人種を考慮して合否を決めることは法の下の平等を定めた合衆国憲法に反する」
「違憲」との判断で今後、同様の措置をとる全米の大学に影響が及びそうです。
ヤンさんは。
カルバン・ヤンさん
「嬉しいし、救われた気持ちです。アジア系アメリカ人にとって大きな一歩が踏み出されました」
一方、バイデン大統領は強く反発。
アメリカ バイデン大統領
「差別は依然として存在しています」
記者
「連邦最高裁近くでは今回の判断を受け、様々な人種の人たちが集まり、デモを行っています」
大学生
「アファーマティブ・アクションがなければ、今の大学には行けなかったと思います」
大学の教員
「長期的に学生の多様性が徐々に減ることを懸念しています」
保守派が多数を占める最高裁が示した判断は、今後のアメリカ社会をどう変えていくのでしょうか。
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