命を守る合言葉は「浮いて待て」
夏休みを前に、子どもたちを水難事故から守るための講習会が、愛知県蒲郡市で開かれました。

(消防職員)
「命を守る合言葉、『浮いて待て』を覚えて」
小学校のプールで5年生38人が参加した、その名も「浮いて待て」講習会。
夏休みを前に、海や川での水の事故を防ごうと、蒲郡市消防本部が12年前から市内の小学校で開いています。

(蒲郡市消防本部 神谷誠消防指令)
「水難事故は6月から8月に集中している。服を着たままでも浮いていれば助かったということが多くある」
溺れかけた時に大事なことは、声を出して助けを呼ぶのではなく、助けが来るのを「浮いて待つ」こと。
さらに、ランドセルやペットボトルなど、手の届くところに浮くものがあれば、それをおなかに抱えるとより簡単に浮くことができるといいます。

最初はうまく浮かない児童もいましたが、最後はみんな上手に浮いて待てるようになりました。「浮いて待つ」ポイントは、体の力を抜くこと。あごを上げ、手足を広げて待つことでラッコをイメージするといいそうです。
(参加した児童)
「服に空気をためて、上に向いてなんとか浮くようにする」
「ちゃんと浮いて自分の身を守る」

蒲郡市では去年、水難事故が9件発生していて、市は夏休みが始まるまでに市内8つの小学校で同じ講習会を開く予定です。
溺れそうになったら「浮いて待つ」
お子さんのいるご家庭はぜひ子どもに教えてあげてください。