円相場が一時1ドル=145円台をつけるなど足元で円安が進んでいることについて、鈴木財務大臣は「行き過ぎた動きに対しては適切に対応する」として市場をけん制しました。

きょう午前11時前に円相場は一時、1ドル=145円台をつけ、およそ7か月ぶりの水準まで円安が進行しました。

政府・日銀が去年9月、円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った際と同じ水準です。

鈴木財務大臣は閣議後の会見で、円安のスピードについて「最近では急速で一方的な動きも見られる。行き過ぎた動きに対しては適切に対応しなければならない」と述べました。

また、足元で物価高騰対策が政策課題となっていることを踏まえると、今の状況は好ましくないとの見方も示しました。

鈴木大臣の発言後には円を買い戻す動きもみられ、1ドル=144円台後半で推移しています。