マイナンバーカードを使って住民票の写しなどの証明書を交付するシステムでおととい、新たにトラブルが発生したことについて、松本総務大臣は「大変遺憾であり申し訳ない」と陳謝しました。

松本剛明総務大臣
「別人の証明書が交付される個人情報漏えい事案が発生したということは大変遺憾であり、本当に申し訳なく思っているところであります」

おととい、新たに発生したのは、福岡県宗像市役所の庁舎内に設置されているマイナカードを使った交付サービスで誤って別人の証明書が発行されるトラブルです。

このシステムは富士通の子会社「富士通Japan」製のもので2019年にも同じ不具合が起きていました。その際、全国の自治体でシステムの改修が行われましたが、宗像市では改修されていなかったということです。

また、相次ぐ誤交付を理由に今月17日まで行われていた一斉点検でも不具合が見逃されていたということです。

システムを運営する富士通Japanは、全国123の自治体などで再度システムを止めて点検を行うことにしています。

松本総務大臣は事態を厳粛に受け止めて再発防止策を徹底し、マイナンバー制度の信頼回復につなげたいとしています。