ロシアによる軍事侵攻で犠牲となった多数のウクライナ人の身元の特定が難しくなっていることを受け、来月上旬、ウクライナの警察官らが日本の警察に検視などの技術を学ぶため、来日する方針であることが分かりました。
来日するのは、ウクライナで実際に検視や鑑識活動にあたる幹部10人で、来月10日から14日の日程で、警察庁の科学警察研究所や都内の警察署などで研修を受けます。
ウクライナでは、ロシア軍による攻撃で多数の犠牲が出ている中、遺体の身元の特定が追いついていないという問題がおきています。
警察庁によりますと、今回の研修はUNDP=国連開発計画を通じて要請があり、東日本大震災で、多数の遺体の検視と身元確認の経験がある日本の警察から、検視や鑑識の専門的な知識を学ぶことで、ウクライナでの犠牲者の身元特定に向けて技術を向上させる狙いがあります。
また、幹部らは福島県警も訪問し、津波による被災地を視察するほか、当時、検視や鑑識に関わった職員らのメンタルケアをどうしたかなどについても話を聞く予定です。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









