繊細に表現された雲や水滴…。

すべて墨で描かれた躍動感溢れる一体の龍「雲龍図」です。

きょう(29日)から「最上稲荷」の大客殿で特別公開が始まりました。

「雲龍図」は、水をつかさどる八大龍王尊を描いた8面のふすま絵で、水墨画や水彩画の技法を用い描かれています。

手がけたのは、墨絵・水彩アーティストのOHGUSHIさん。構想から6年をかけ制作しました。水神の圧倒的な存在感は訪れた人を魅了します。

(訪れた人)「いやぁ、迫力がすごいですね。これが本当の芸術ですね」

また「雲龍図」は今年、世界で最も歴史あるデザインの国際賞「ニューヨークADC(アート・ディレクター・クラブ)賞」を受賞。海外でも高い評価を受けました。

(最上稲荷広報部 熊代隆瑞部長)「この時期にしか見られないふすま絵となってますので、静かにゆっくり、間近に実際のふすま絵を見ていただけたらと思います」

“全人類が明るい未来へ向かうように”という願いも込められた「雲龍図」の特別公開は、来月(7月)20日まで行われています