7月1日でオープン8年を迎える「仙台うみの杜水族館」には、生きものの元気な姿を見てもらおうと体調管理や治療などを行なう獣医師がいます。しかし、仕事は動物の健康維持だけではなく、超多忙を極めていました。奮闘する獣医師に密着しました。
ライブパフォーマー田中悠介さん、実は獣医師!
水族館で人気のスタジアムライブ、イルカショー。

このライブのパフォーマー、仙台うみの杜水族館の田中悠介さん(39)です。
田中悠介さん:
「今はバンドウイルカとそれとパフォーマンスでは、バードと言われているルリコンゴウインコのパートをやらせていただいています」

この日、3回ステージに立った田中さん、今年4月からこの業務を任されていますが、本業がありました。
それは、水族館で生き物の体調を管理する獣医師です。

田中さんは診察や調剤、採血など獣医業をパフォーマンスの合間にも行っています。
田中悠介さん:
「ちょっといま、薬をできれば作りたいんです。抗生物質とかも出していますし、ビタミン剤とかカルシウム剤とかを飲んでいる子たちもいます。一応、いったん全部できたので、まだ半分か。いったんここで終わりにします」
こちらが6月19日の田中さんの時間割です。なんと、午後のほとんどがスタジアムライブの出演。ともに出演する飼育員らは・・・。

飼育員:
「動物にも人間にもすごく優しく接してくださる獣医だと思っています。自分はすごく頼りにしています」

「マイペースなところ。良き長所であり、短所であるかなと。結構、パフォーマンスチームってみんなで一緒に、大人数で動くことが多くて、結構すっといなくなることが多いので、ちょっと一言声をかけてからいなくなっていただけると」

6月19日午前8時。田中さんの1日がスタートしました。
田中悠介さん(39):
「基本的に出勤の時は朝からフルタイムで、ちょっと動物が調子悪かったりすると、休みの日も来たりとかっていうことはあります」
勤務時間は午前8時から午後5時までで、田中さんは、出勤後「白衣」ではなく飼育スタッフと同じ制服に着替えました。