■バレーボールネーションズリーグ(VNL)2023女子予選ラウンド・第3週タイ大会2日目(日本時間28日、タイ・バンコク)

日本(世界ランク7位)は第3週の初戦でトルコ(同6位)と対戦し、セットカウント3-2(25-23, 25-23, 21-25, 16-25, 15-9)で勝利。通算成績を6勝3敗とした。

第1セットのスターティングメンバーは、古賀紗理那主将(27)、長岡望悠(31)、松井珠己(25)、宮部藍梨(24)、石川真佑(23)、山田二千華(23)、リベロ福留慧美(25)。長岡は5年ぶりの国際大会出場となり、第2週から大幅にスタメンを変更してスタート。

序盤は高さを武器とするトルコにリードを許したが、山田がブロード攻撃を決めると、石川がサービスエースを奪うなどして連続得点し15-12と逆転。そこから追いつかれて一進一退となった後も、山田や長岡がスパイクを決めたほか、要所でのブロックもあって逃げ切り、セットを先取した。

中盤まで一進一退で進んだ第2セットは14-15から長岡がバックアタックを決めて同点、さらに松井のブロックなどで17-15とリード。古賀の強打も決まって20-16と点差を広げたが、お互いによくつなぐラリーから惜しくも連続失点し、23-23と追いつかれてしまう。それでも相手のミスでセットポイント、最後は長岡のレシーブからつないで古賀が押し込み、セット連取に成功した。

第3セットは序盤、サーブレシーブから思うように得点できず3-7とされてタイムアウトを要求。山田のブロード攻撃で嫌な流れを断ち切り、宮部の速攻などで少しずつ点差を詰めるが、ミスもあってなかなか追いつくことができない。18-21から古賀のサーブでトルコのレシーブを乱し、ミスを誘って20-21と迫った。しかしそこから連続でブロックに捕まってしまい、このセットは落とした。

流れに乗り切れない第4セットも日本は3-7でタイムアウト。その後は古賀、山田、福留を除く4人を次々と交代して立て直しを図るが、古賀や林琴奈(23)の得点も届かず、このセットは大差で落とし、勝負はフルセットへと持ち込まれた。

最終第5セットは古賀がブロックを決めると、トルコはミスを連発し3-1と先行、さらに古賀の連続サービスエースで突き離した。サイドアウトを挟んだ後も、石川や山田がブロックで連続得点し9-2と日本は完全に主導権をものにする。そこからはトルコの激しい追い上げもあったが、それをしのぎ、最後は石川がコート奥へとスパイクを決めて15点目。見事、接戦を制した。この試合、古賀は両チームトップの25得点を挙げ、復帰の長岡は12得点の活躍をみせた。