国連は「子どもと武力紛争」に関する年次報告書を公表し、ウクライナ侵攻を続けるロシアを子どもの人権を侵害した国の1つに指定しました。
国連のグテーレス事務総長は27日、安全保障理事会に提出した「子どもと武力紛争」に関する年次報告書を公表しました。
報告書で国連は、ウクライナで去年、ロシア軍と親ロシア派武装勢力の爆弾などの攻撃によって136人の子どもが死亡、518人がけがをしたと認定しました。
また、施設の周囲などに人を配置し、敵の攻撃を避けるいわゆる「人間の盾」として、ロシア軍などによって90人の子どもが使われたと指摘。こうした行為の結果、ロシアを安保理の常任理事国としては初めて、子どもの人権を侵害した国の1つに指定しました。
一方、ウクライナ軍の攻撃でも子ども80人が死亡し、175人がけがをしたとしています。
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