女子将棋の日本一を決める全国大会につながる大会が25日高知市で開かれました。入門教室も同時に行われ、子どもたちが将棋に親しんでいました。

小中学生の女子将棋名人戦「四国ヒワサキ大会」。各ブロックを勝ち抜いた人が全国大会で戦い、女子将棋のナンバーワンが決定します。日本女子プロ将棋協会が女性に将棋に親しんでもらおうと毎年開催していて、高知での開催は今回が2回目です。25日の大会には、4つの部門に小中学生13人が参加し、真剣勝負を繰り広げました。

小中学生の女子将棋名人戦「四国ヒワサキ大会」

(香美市から参加 小学5年生)
「1年生の子が強くてくやしいです。(Q.将棋はいつから?)小学校2年生で学童で教えてもらってからやってます。すごく考えて指すところがおもしろいです」

「すごく考えて指すところがおもしろいです」

大会を主催した日本女子プロ将棋協会の業務執行理事・島井咲緒里(しまい・さおり)さん。南国市出身で、女子将棋の普及に力を入れています。今年の大会は島井さんの母校である土佐中学・高校で行われ、棋道部の生徒たちも応援に入り、参加者と対局していました。

日本女子プロ将棋協会 業務執行理事 島井咲緒里 女流二段

また、より多くの子どもたちに将棋に興味を持ってもらおうと入門教室も開かれ、駒を積み木に見立てて親しんでいました。

対局の結果、小学生の部は愛媛から参加した小学1年生の根本菜瑚(ねもと・なこ)さんが、中学生の部は香南市から参加した中学3年生の青木陽日里(あおき・ひかり)さんが四国代表に選ばれました。

(四国代表 小学生の部 根本菜瑚さん 愛媛・小学1年生)
「(対局中は)集中してがんばってました。(Q.どんなところが楽しい?)勝ったり負けたりするところが楽しいです」

四国代表 小学生の部 根本菜瑚さん

(四国代表 中学生の部 青木陽日里さん 香南市・中学3年生)
「自分の思いどおりに動かせるというのがすごく好きで、特に飛車がまっすぐに進めるとかそういうのが一番好きです。(全国大会は)勝負っていうのも大切だけど自分がのびのびとできるような感じでやりたいです」

四国代表 中学生の部 青木陽日里さん

(日本女子プロ将棋協会 業務執行理事 島井咲緒里 女流二段)
「女の子たちが将棋に真剣に取り組む姿や楽しんでる姿が見れてほんとにうれしく思います。今年は母校の土佐高校でできたことがまず個人的にはすごくうれしい。高知をはじめ四国内の女の子がもっと将棋を楽しんでもらってゆくゆくは女流棋士、後輩になる子が出てくれるとすごくうれしいなと思ってるんで、来年以降も普及に頑張りたいと思います」

「ゆくゆくは女流棋士になる子が出てくれるとすごくうれしい」

全国大会は8月に東京で行われます。