去年の全国の食中毒発生状況を月別に見てみますと発生が最も多いのが6月、特にこれからの季節は細菌性の食中毒に注意が必要です。食中毒の発生しやすい気象状況となる中、予防のポイントを取材しました。
(県東部保健所 衛生課・西貴司さん)「見えない敵との戦いがいかに大変かというところが食中毒対策は特に大事」
大分県別府市で開かれた食中毒予防の講習会。保健所の職員が食中毒の種類や県内の発生状況を説明しました。これからの時期、特に注意が必要なのは細菌性の食中毒。防ぐポイントを伺いました。
(県東部保健所 衛生課・西貴司さん)「気をつけるポイントはたくさんあるが、特に食材に触れるまな板や包丁、あとは調理者の手を十分にきれいにしてもらって、下処理をするというのがやはり大事だと思う」
基本となるのは手洗いです。講習会では蛍光塗料を汚れに見立て、流水のみと、ハンドソープを使った場合の汚れの落ち具合を比較します。流水のみで10秒程度洗った場合はー。
(井口キャスター)「流水でしっかり洗ったつもりでしたが、まったく汚れが落ちていない」
水だけではしっかり洗っても蛍光塗料が残り、手洗いにはハンドソープを使った方が良いことがわかりました。
(参加者)「あれだけ洗ってもまだいっぱい汚れが残っていて、ちょっとショックでした」「手洗いが大事っていうのが今よくわかったので、そこを気をつけていこうかな」
細菌性食中毒の中で最も多く報告されているのがカンピロバクター。鶏肉の加熱不足などによって発生します。農水省では鶏肉を洗わないよう呼びかけるなど、食中毒菌の飛び散りや調理器具への付着に気を付けてほしいとしています。
一方、大分市内のホームセンターでは子育て世帯を中心に除菌への関心が高く、定番商品にも変化がみられるといいます。
(HIヒロセ 元町店・渡辺進也さん)「キッチン全般を除菌できるスプレーが定番化している状況」
調理器具やキッチングッズの使い方にも新定番がー。
(井口キャスター)「まな板といえば以前は厚いタイプのものが主流でしたが、最近は薄手の者を何枚か使い分ける人も多い」
まな板を食材によって使い分けられるように薄いタイプを選ぶ人も増えているほか、まな板用の使い捨てシートも定番商品になりつつあります。
(HIヒロセ 元町店・渡辺進也さん)「(除菌グッズは)梅雨明けからお盆過ぎくらいまで一番暑い時期に菌が一番発生しやすいので、その時季が一番商品としては売れる」
一年で最も食中毒が発生しやすいこの時期。食材を適切に管理し、対策グッズを活用して予防を心がけたいものです。














