海外で新潟のコメの需要が年々高まる中、新潟県産米の海外輸出をさらに拡大しようと、新潟県の補助金を利用し、新たな輸出ルートを構築する取り組みが初めて行われました。

新潟東港に集められた新潟県産のコシヒカリやこしいぶき。
新潟県産米の輸出拡大に向け、新潟県は今年度、国の補助金およそ3000万円を活用し、輸出に関する費用の一部を補助する取り組みを始めました。

新潟市秋葉区の企業が初めてこれを利用し、26日に40トンのコメを中国経由でモンゴルへ輸出しました。

新潟県 食品・流通課 仲山かおる 政策企画員

【新潟県 農林水産部食品・流通課 仲山かおる 政策企画員】
「新潟県の輸出産地の育成ということで、流通の効率化の実証に取り組んでいるところであります」

新潟県産米の輸出量は、2021年度には5282トンと過去最高となり、輸出額も10億円を超えました。モンゴルへの輸出も10年目を迎えますが、問題となっていたのはルートです。

これまではロシア経由で輸出していましたが、今回の中国経由と比べて費用はおよそ1.5倍かかっていました。費用を抑えられる中国ルートですが、過去には、荷物が送り返されるなどの問題も。新潟県は、県の補助を利用することで失敗を恐れることなく、新たな輸出ルートの拡大や効率化を検証することができるとしています。

新潟クボタ 吉田丈夫 専務

【新潟クボタ 吉田丈夫 専務】
「感謝をしております。実証で得られた結果を踏まえて採算がとれる形で事業拡大していく期待をしています」

今後、香港やシンガポールへの輸出でも同様の実証を行う予定です。