治療は対症療法のみ 気を付けることは? 

ヘルパンギーナには“特効薬”がなく、対症療法のみとなっています。

対策としては
▼こまめな手洗いなどの基本的な感染対策の徹底
▼子どもに発熱や咳などの症状がある場合は、保育園などへの登園は控える

などが挙げられています。


東北大学大学院 小坂健教授:
お子さんの“夏かぜ”は手足口病やヘルパンギーナ、プール熱などがあるんですが、どれもウイルス感染なので、なかなか“特効薬”がない。
なおかつウイルスが便からも長期間、3~4週間出る場合もあるので、ケアする方々がこまめな手洗いとか、きちんと感染対策をしていないと、大人に感染する可能性があります。そうすると結構症状が厳しいです。

恵俊彰:
何に気をつけていけばいいんでしょうか?

小坂教授:
今までは子どもたちが普通にかかっていたものが、コロナの感染対策でずっと免役を持っていない状態が続いて、5月8日の5類移行という形でかなり広まったわけですよね。
感染するのはやむを得ないと思うんですが、それを家族にうつさない、あるいはその地域で流行を抑える。保育園・小学校・幼稚園での感染を防ぐのはなかなか難しいところはあるんですが、飛沫と接触が中心ですからマスクをきちんとする、それからこまめな手洗いが望まれますよね。

恵俊彰:
コロナやインフルエンザも流行っているじゃないですか。しっかり検査をして、それぞれの対応をしていくことが大事なんでしょうか?

小坂教授:
そうですね。ほとんどウイルスが多いんですが、溶連菌感染、バクテリアですね、抗生物質が効くものもあるわけです。判別のためにも、例えばコロナの検査キットとかは用意してやっておいていただいて、診断に結び付けられると、治療法はないにしても、わかりやすい部分があるかもしれません。
また、小児科の医療機関に相談されることもやはり必要になってくると思います。

コメンテーター 渡辺満里奈:
周りで、大人でも気管支炎みたいな咳の症状が出たり、発熱が結構多いんですよね。コロナもありますけど、いろいろな感染症にもきちんと気をつけないといけないと思ってます。

小坂教授:
体調が悪かったらやっぱりそこで休む。学校とか職場も、体調が悪かったら休むことが美徳だという雰囲気を作ることが大事だと思います。

(ひるおび 2023年6月26日放送より)