■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 フランス大会(日本時間24日、フランス・オルレアン)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。日本(世界ランク7位)はアルゼンチン(同8位)と対戦し、セットカウント3ー2(25-18、25‐22、31‐33、22‐25、15‐12)で勝利。開幕から負けなしの8連勝で首位をキープした。第3セットに石川祐希主将(27)が足首をひねるアクシデントがあった。予選ラウンドは各チームが12試合を戦い、上位8チームがファイナルラウンド(トーナメント)に進む。
スタメンには、主将の石川、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、宮浦健人(24)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。
ブラジルを撃破し連勝街道を突き進む日本。勝てばファイナルラウンド進出が大きく近づく。東京五輪銅メダルのアルゼンチンもここまで5勝2敗と好調。特にミドルブロッカー陣の高い攻撃力とブロック力は脅威だ。
第1セット、日本はセッター関田がミドル陣を積極的に使うトスワークでポイントを奪う。一方アルゼンチンも多彩な攻撃で譲らず、序盤は競り合いが続いた。中盤日本はブロックタッチからの切り返しを宮浦が決めて得点、さらに髙橋藍の好サーブから連続得点しリードを奪った。日本はアルゼンチンの強いサーブも安定したレシーブからの攻撃で得点を重ねた。攻守がかみ合った日本が隙を与えず25-18でこのセットを先取した。
第2セットも序盤から関田のトスワークが冴えた。左利き宮浦のレフト攻撃や相手ブロックを翻弄する石川のバックアタックで得点した。アルゼンチンもここまでブロックランキング1位のロセルが日本の攻撃を止め、中盤までは一進一退の展開に。20-20となった勝負どころの終盤、日本は宮浦の強烈なサーブから石川、髙橋藍らが決め3連続得点。成長を印象付ける内容で相手を引き離し、25-22でこのセットも連取した。
第3セット、石川がアタック後に足首をひねりひやりとする場面もあったが、日本が髙橋藍、宮浦の連続ブロックで先行。アルゼンチンもサーブポイントなどで追いつき、点の取り合いとなった。日本は19-19から石川のサーブで崩し宮浦のアタックで抜け出すと、途中出場の髙橋健太郎(28)がブロックを決め23点目。しかしアルゼンチンが粘りを見せデュースとなり、競り合いの末、日本は31-33でセットを落とした。
第4セット、日本は小野寺のブロックや髙橋藍の速いバックアタックで連続得点しリードしたが、アルゼンチンも得意のブロックなどで追い上げ競り合いに。20-20となって日本は高橋藍のアタックが止められリードを許し、22-25でセットを失った。
ファイナルセット、先にブレイクしたのは日本。石川が左手だけで絶妙なレシーブ、髙橋藍がしっかり決め切った。さらに宮浦の好サーブから連続得点しリードした。さらにブロックからつないだボールを石川がバックアタック、吠える場面も。最後も石川がアタックを決め、終始流れを渡さなかった日本が15-12で押し切り、セットカウント3-2で勝利、破竹の8連勝を飾った。
【日本の得点(上位)】
髙橋藍 32得点
宮浦 28得点
石川 17得点
日本は次戦、フィリピンに場所を移し、7月4日に世界ランク27位の中国と対戦する。※世界ランキングは試合前