静岡県内ではここのところ、あることがきっかけで事件が解決したというケースが目につきます。それが職務質問。では、そもそも職務質問とは?なぜ、行われるのか、そして、どうやって行うのか、警察に聞いてみました。
警察官が通行人のほか、車や自転車などに声を掛けて任意で行う職務質問。略して「職質」。この行為は「警察官職務執行法」という法律で認められています。
簡単に言うと、普段パトロールをしている警察官がいつもと何か違うという違和感を感じたときに、状況に応じて話を聞くなどします。
この職務質問がきっかけで逮捕に至ったケース。静岡県内では2021年1年間で208件にのぼります。
<磐田警察署地域課 米山祐樹巡査長>
「『自転車はあなたのものですか』と質問しました。その時相手が詰まったような反応をしましたので…」
6月13日、群馬県内で自転車を盗んだ疑いで20代の男が約300km離れた静岡県磐田市で逮捕されたと話題となった事件。逮捕のきっかけは「職質」でした。
<磐田警察署地域課 中村真生巡査部長>
「自転車のサドルが(男の体格と)不釣り合い、高さが違和感、そういう些細な点が気になって職務質問をしようと思いました」
さらに不自然に日焼けしたことも気になり、事情を聞いたところ、事件が明らかになりました。ここでも警察官が感じた「違和感」がきっかけとなったのです。
<焼津警察署地域課 富永茂利樹警部補>
「(1回のパトロールで)私らは10~15回ぐらいはいろんなパターンですが、声を掛けるようにしています」
焼津警察署の富永茂利樹警部補と江澤諒汰巡査のコンビは5月上旬、静岡県焼津市内をパトロール中、自転車に乗る高齢の男性に、こんな違和感を抱いたといいます。
<焼津警察署地域課 富永茂利樹警部補>
「きれいな自転車だったんですけど、車体に学校のステッカーが貼ってあったので、持ち主はおそらく学生。そうなると乗っている人との不自然さが明らかになった」
では、どのタイミングで「ピン!」と、きたのでしょうか。
<焼津警察署地域課 富永茂利樹警部補>
「距離的に見ると100~150m向こうの動くものはすべてチェックしている。(相手は)やはり警察官に見つからないように、声を掛けられないように、アクションが大きく出るので、そのアクションについては見逃さないように」
Q.心理的に出るもの?
「行動にも出るし、話せば汗をかいたりとか、身体的(な変化も)出てくる」
でも、突然、警察官から声をかけられたら、たとえ、やましいことがなくてもドキドキしてしまうかもしれません。
そこで富永警部補は「とにかく相手に警戒心を抱かせないように笑顔を心がけて接している」そうです。
ひとつ気になるのが、職務質問は任意という点ですが、静岡県警では「任意ではありますが、99.9%の方が快く協力いただけています。地域の安全、安心のためぜひご協力をお願いします」と話していました。
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