幻のピアノとされるドイツ・スタインベルク社製のグランドピアノが大分県竹田市内の音楽ホールに寄贈され、100年前の音色がお披露目されました。
美しい音色を響かせるのはドイツ・スタインベルク社製のグランドピアノです。大分市の尾登憲治さんは実家で眠っていたこのピアノを竹田市の一般社団法人に寄贈。TAKETA室内オーケストラ九州の拠点である音楽ホールに設置されることになりました。


スタインベルク社のピアノは1908年頃から32年間しか製造されていないため、国内では5台しか確認されておらず、幻のピアノとされています。
(寄贈した尾登憲治さん)「このピアノが持っている戦前のドイツの空気に触れることができる。竹田にこうして置くことによって本当に良い歩み方が今からできていくと思う」

6月20日、寄贈式とお披露目コンサートが行われ、没後120年を迎える市ゆかりの作曲家滝廉太郎の遺作である「憾」などが演奏されました。
(聴衆者)「『憾』ってあのピアノで弾くと重厚感があって良い曲だな」「素敵で来たかいがありました」
(TAKETA室内オーケストラ九州・森田良平プロデューサー)「この貴重なピアノがこの城下町にあるということでいろんな演奏家を呼ぶことができるのではないか、それで市民の皆様が音楽を楽しむ機会を作る」
戦前ドイツで造られたスタインベルクのピアノは、令和の時代の竹田市で美しい音色を響かせ、多くの人を魅了しています。














