国際社会で存在感を増すインド。モディ首相はアメリカに国賓として招かれ、バイデン大統領との間で軍事面などでの連携強化で合意しました。“急接近”の背景にあるのはやはり、中国です。
ホワイトハウスに招かれたインドのモディ首相。バイデン政権で3人目の国賓です。歓迎式典でバイデン大統領はインドとの関係について…
アメリカ バイデン大統領
「アメリカとインドは21世紀の方向性を決められる2つの大国だ」
ただ、今のインドの政権は「ヒンドゥー至上主義」が指摘され、モディ氏自身、かつて国内での宗教をめぐる人権問題でアメリカのビザ発給を止められたこともあります。
会見では…
Q.インド政府が宗教的少数派を差別してきたと多くの人権団体が指摘していますが
インド モディ首相
「(インドの民主主義には)カースト制度や信条、年齢などに基づく差別は全く存在しない」
モディ首相の議会演説では、与党・民主党の一部議員が出席をボイコットしました。
とはいえ、手厚いもてなしの背景にあるのはやはり中国の存在。
アメリカが軍事的影響力を強める中国に神経を尖らせる中、インドも中国との間で領有権をめぐる対立が激化、軍備を増強したい思惑もあります。首脳会談ではこうした中国に対する懸念を念頭に、▼インド戦闘機のジェットエンジンの共同生産、▼アメリカの無人航空機の購入などで合意しました。
両国の“接近”は防衛面だけにとどまりません。モディ首相は電気自動車大手、「テスラ」のイーロン・マスクCEOなど、企業トップらとも相次いで面会。
「テスラ」 イーロン・マスクCEO
「テスラはインドへ進出し、可能な限り早く投資を行うつもりです」
インドはすでにIT大手「アップル」の直営店や製造拠点も誘致していて、アメリカからの投資を追い風にサプライチェーンの中国依存からの脱却を加速させようとしているのです。
ただ、アメリカとの間で隔たりがあるのは…
アメリカ バイデン大統領
「我々は、ロシアの残忍なウクライナ侵攻によって引き起こされた人道的悲劇を緩和するための共通の取り組みについて話し合った」
インド モディ首相
「インドはウクライナでの出来事が始まった時から対話と外交による解決に重点を置いてきた」
ロシアとは伝統的な友好関係にあるインド。対ロ制裁には加わっておらず、今回の共同声明でもウクライナ侵攻に対し「深い懸念」を表明しつつも、ロシアへの直接的な批判は避けました。
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