島根県吉賀町出身の彫刻家で元東京芸術大学学長の澄川喜一さんが、4月9日亡くなったと、21日、東京芸術大学がホームページで発表しました。91歳でした。

澄川さんは彫刻家として作家活動をしながら、東京芸術大学で教鞭もとり、後進の育成に従事。学長も務めました。
東京スカイツリーのデザインを監修したことなどでも知られ、2020年には文化勲章を受章。
2005年から2022年までは、益田市にある島根県芸術文化センター「グラントワ」のセンター長も務めました。

入江直樹記者
「島根県の文化芸術の発展に大きく寄与した澄川さんの作品は、こちら島根県立美術館にも屋外展示されていて、休日にはよく子どもたちがここで遊んでいます。」

2011年にはBSSテレビの番組で、完成目前の東京スカイツリーを案内。

気さくな人柄で作品と共に多くの人から慕われた澄川さん。島根県の丸山知事は
「県の芸術文化の振興に多大なるご貢献を頂き、深甚なる敬意と感謝の意を表します」と、コメントを発表しました。

また澄川さんがセンター長をつとめた島根県芸術文化センター「グラントワ」も会見を開き、その死を悼みました。

島根県芸術文化センター 左近充直美 専門学芸員 
「グラントワをすごく大事に思って、事あるごとに来られると、職員やボランティアや益田の人々に『いつも頑張ってるね』『ありがとう』と言葉をかけられていいました」