青森県内で6月、相次いでいるのがクマの目撃情報です。こちらは今月14日に東北牧場の敷地内で目撃されたクマの映像。東北町では今月、目撃情報はこれを含め9件あり、目撃された場所も人里近くへ移ってきたと見られます。クマが人里近くに現れる理由、そしてその対策を取材しました。

畑のなかにはっきりと残る足跡。クマのものと見られます。21日朝、東北町の沼崎本村(ぬまさきもとむら)地区で見回りをしている猟友会が発見しました。

※畑の持ち主は
「びっくりした。聞いてびっくりした。人間がみんなクマの食べ物とってしまうし、わかるような気はするけども。自分たちが山菜採りに行けば採ってくるから」

クマは今月14日に東北牧場の敷地内で見つかったあと、15日には大浦境ノ沢地区で田んぼ沿いを走る姿も目撃されています。今年、青森県内でクマの目撃は20日までに116件確認され、人的被害も2件発生しています。

このうち東北町では今月14日以降9件の目撃があり、その場所も山から人里へ移動しています。21日は午前10時から猟友会が見回りをしましたが、クマはまだ見つかっていません。

※青森県猟友会中部上北支部上北町分会 小笠原晶一さん
「(クマが)最近ずっとこっち(沼崎本村)の方は出ているんだけど、4~5日前から防災無線でクマが出ているという話で、おとといからこっち(沼崎本村)で駆除にでています」

県内では、むつ市大畑町でも今月15日に公民館近くでクマが目撃されるなど人里近くでクマの目撃が相次いでいます。その理由について、青森自然誌研究会でクマの生態を研究している笹森耕二さんは子グマが活動の範囲を広げているためと指摘します。

※青森自然誌研究会 笹森耕二さん
「親離れした2歳とか3歳の子グマが自分の生活域を求めてあちこち行動しているのではないかなと。こういうところに出てきてここが自分が生活できる、安心して生活できるような場所かどうかを見ている」

また、笹森さんはクマは一度、食べ物のある場所を覚えると何度も来るようになるため生ごみを外へ放置しないなどの対策が必要だとしています。

※青森自然誌研究会 笹森耕二さん
「人間の生活する場所と区別する感じでクマが入らないようにクマが食べたがる匂いがする生ゴミとかを十分気をつけるということが大事でないかなと思います」

クマの目撃が相次ぐ青森県内、安全な暮らしを守るためには住民側の意識と事前の対応も重要な点となります。