鳥取県琴浦町にある事業所の元男性従業員が、8年間にわたり会社の資金を横領し、総額が8億円にのぼることが分かりました。ほとんどの金は競馬などに費やしたとみられ、返金の見込みはないということです。
木嶋雄大キャスター
「琴浦町にある鳥取森紙業鳥取事業所に来ています。経理担当者がおよそ8億円を着服していたということです」
横領が発覚したのは、段ボール・包装紙などの製造を行う「森紙業」(京都市)の子会社で、鳥取県琴浦町にある「鳥取森紙業」鳥取事業所です。
グループ会社の王子ホールディングス(東京都中央区)によりますと、経理を担当していた元男性従業員が2014年ごろから2023年にかけて、現金を金庫から少額ずつ不正に持ち出したり、口座から預金を引き出したりして、総額約8億円を着服していたということです。
鳥取森紙業は元従業員を6月9日付けで懲戒解雇処分とするとともに、業務上横領の疑いで鳥取県警に刑事告訴しました。