EU=ヨーロッパ連合の執行機関・EU委員会は20日、経済安全保障戦略を発表しました。中国を念頭に軍事転用が可能な先端技術の管理の強化などが盛り込まれました。

EU委員会が20日に発表した経済安全保障戦略では、サプライチェーンや技術の流出、貿易関係を逆手にとった「経済の武器化」などをリスクとしてあげ、名指しはしないものの、中国を念頭においた「デリスキング=脱リスク」を目指したものになっています。

特に量子コンピューターや半導体、AIなど民間と軍事の両方で使える先端技術の管理を重視していて、域内企業の対外投資の規制や輸出管理の強化などを提言しています。発表された戦略は、今月末に開かれるEU首脳会議で協議されます。