全国でマイナンバーの紐(ひも)づけのミスが相次ぐ中、静岡県内では6月20日、身体障害者手帳とマイナンバーの紐づけミスが62件発生したことが明らかになりました。チェック体制が不十分だったと説明しています。
<静岡県健康福祉部障害者支援局 石田雄一局長>
「マイナンバーの登録の信頼性を失う形になったのは誠に申し訳ない」
マイナンバーをめぐる新たなトラブルが発覚しました。県が身体障害者手帳の管理システムを確認したところ、マイナンバーに別人の身体障害者の情報を違って紐づけするミスが62件あったことが分かりました。
このうち、同姓同名の確認不足による誤りが47件、障害者手帳番号の確認不足による誤りが15件だということです。
県によりますと、同姓同名の場合は住所や性別などを確認する必要がありますが、かな氏名と生年月日のみでマイナンバーと障害者手帳の情報の紐づけを行ったなどの人為的ミスが原因だということです。
<県健康福祉部障害者支援局 石田雄一局長>
「確認をちゃんとしていけば漏れないところだと思う。そこが十分にできていなかった」
この作業を担当していたのは県の障害福祉課。同姓同名の確認不足によって障害者手帳を持っていない人が紐づけされた事例もあり、チェック体制が不十分だったとしています。
現時点では、個人情報が第三者に閲覧されたケースや給付への影響は確認されていないとしています。
<坪内明美記者>
「県によりますと、およそ500件で紐づけが正しいか確認できていないとして、引き続き調査する方針です」
県内では4月に身体障害者手帳を持つ県民がマイナポータルで情報を確認できない不具合があり、5月11日から障害者手帳とマイナポータルの情報連携を一時停止しています。県は7月中旬までに登録状況の再点検を済ませ、情報連携を再開させる予定です。
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