若い女性が発症することが多い「子宮頸がん」についてです。2019年、宮崎県内の子宮頸がんの罹患率は全国ワースト1位でした。

こうした中、宮崎市は今年度、中学校で子宮頸がんに関する出前講座を開いています。18日に開かれた講座を取材しました。

宮崎市の本郷中学校で開かれた子宮頸がんに関する出前講座。


宮崎県産婦人科医会の川越靖之会長が講師を務め、中学1年生の生徒およそ200人とその保護者を前に、子宮頸がんの感染リスクやワクチンの正しい知識などについて説明しました。

(県産婦人科医会・川越靖之会長)「若かったらがんにならないんじゃないの思ってる人かなり多いと思いますけどそのうち女性はですね。

がんに非常になりやすいというふうに言われています」

毎年全国で1万1000人の女性がかかり、およそ2900人が亡くなっている子宮頸がん。この原因のほとんどがHPVウイルスへの感染で、性交渉などにより子宮の頸部に感染することで、がんを発症します。


また、子宮頸がんは、がんの中でも唯一ワクチンを接種することで予防できるといわれ、予防に有効とされているのがHPVワクチンです。

宮崎市によりますと、定期接種の対象の高校1年相当までの接種状況は、「積極的勧奨」が再開した昨年度は1864件と前の年より伸びましたが、対象者のおよそ9割が接種を受けていないのが現状です。


(出前講座)「若い女性の15歳から19歳の子を調べると30%ぐらいが陽性です。HPVの。子宮頸部のところですね子宮頸部に3分の1は持ってるってことなのでぜひですね中学校1年相当ぐらいが標準の接種年齢になってますのでそれぐらいには接種をぜひしていただければと思います。」


出前講座で県産婦人科医会の川越会長は、男子生徒たちに対しても次のように呼びかけました。

(県産婦人科医会・川越靖之会長)「こうやってみると(HPV関連の)男性のがんも非常に多いっていうのがわかると思います。だからはっきりいうと女の子女性だけに(HPVワクチンを)打ちましょうっていうことになってるんですけどおそらく数年以内にですね男の子も打つような形になってくると思います。」



HPVへの感染は女性だけでなく男性も注意する必要があり、中咽頭がんや肛門がんなどの原因にもなることも伝えられました。

(女子生徒)「けっこう亡くなられてる方がいることを知ったからワクチンとかをうったりして少しでもならないように予防をしっかりしたいと思いました。」

(保護者)「自分の姉が子宮頸がんになってしまって子宮全摘をしてるんですけどもこういうことが子どもたちに伝わるってことがすごく勉強になっていい講座だったと思います。」

(男子生徒)「子宮頸がんが男子にはあまり縁がないことだと思ってたんですけど男子にも関係があることを知って自分も予防とかそういうのもできたらなと思いました。」


(保護者)「今回講演を聞いて男子も予防できる、かかわり方ができるっていうことをすごく学びました。」

宮崎市は、HPVワクチンの接種率を上げるため、まずはこうした出前講座を通して生徒と保護者のワクチンへの理解を深めていきたいとしています。

(宮崎市親子保健課・田村里美課長)「まずその正しい知識情報を保護者の方に届けるっていうところぜひこの機会にうけていただきたいなというふうに思っています」

決して女性だけの問題ではないHPVへの感染。県産婦人科医会の川越会長は次のように呼びかけます。


(県産婦人科医会・川越靖之会長)「一応HPVっていうのは性感染症という風に世界では認識されてますので男の子女の子両方ともHPVに関して理解していただいて将来的にワクチン接種とかそういう風に行動につながればいいなと若い年代の方々から理解を進めてぜひとも将来の健康な出産とかにつなげていただければと考えます。」