福岡の専門学校で5月、バーベキュー中に生徒1人が死亡する事故が起きました。火力を強くするために使われたのは消毒用のアルコールで、消防が取り扱いに注意を呼びかけています。

これから夏にかけてバーベキューのシーズンを迎えますが、火の取り扱いには注意が必要です。5月24日、福岡の専門学校が開いたバーベキューで男子生徒4人がやけどを負い、そのうち1人が死亡しました。火力を強くするためにアルコール度数が比較的高い消毒用のアルコールを使用したことがわかっています。

(大分市消防局 予防課・山崎敦消防司令)「消毒用アルコールは危険物に該当するものもあるので、火に注ぐと一気に燃え広がって大変危険」

消毒用アルコールを使った実験映像では、ろうそくの火に向けて、アルコールを吹かせた瞬間。炎が一瞬で大きく広がり、危険なことがわかります。

消毒用アルコールは引火しやすい特徴があり、大分市消防局では、使い方を誤ると火災になるおそれがあるとして注意を呼びかけています。

(大分市消防局 予防課・山崎敦消防司令)「火の近くで使用しないことが一番重要。火を強くしようとして着火剤や消毒用アルコールをつぎ足すと大変危険なので絶対にやめてほしい」

このほか、夏場は使い終わった炭の処理やカセットコンロの誤った使い方による火災が多いということで、注意が必要です。