NATO=北大西洋条約機構の国防相会合に出席したウクライナの国防相は、F16戦闘機の供与に向けた訓練開始の確約を得たと強調しました。一方、反転攻勢を本格化させるウクライナとロシアとの戦闘は激化しているとみられます。

レズニコフ国防相
「きょう、加盟国から(ウクライナ兵の)訓練開始の確約を得た。我々は『戦闘機連合』の構築を進める」

ウクライナのレズニコフ国防相は、オランダとデンマークが主導する枠組み「戦闘機連合」を通じてF16が供与される予定だと説明。

一方、ゼレンスキー大統領は、NATO加盟に向けた協力の必要性を改めて訴えました。

また、この日ウクライナへの軍事支援を話し合う会議も開かれ、アメリカのミリー統合参謀本部議長は現在、33か国で6000人を超えるウクライナ兵への訓練が行われていることを明らかにしました。

反転攻勢に出ているウクライナ軍は15日、南部や東部で100平方キロメートル以上の領土を取り返したと発表していますが、国防次官は「ロシア軍は東部で攻勢をかけており、絶えず攻撃を行っている」と発言。状況は緊迫しているとしています。

こうした中、国営ロシア通信は15日、治安当局者の情報としてウクライナ国防省のブダノフ情報局長が、先月29日にあったロシア軍のミサイル攻撃で重傷を負ったと報道。現地メディアによると、ウクライナ情報総局はこの情報を否定しているということです。