ロシア政府高官は、アメリカとの核軍縮の枠組み「新START」をめぐりアメリカ側と協議を行い、核兵器の数量制限を双方が順守することなどを確認したと明らかにしました。
ロシア外務省のリャプコフ外務次官は、国営タス通信が15日に報じたインタビューで、「新START」をめぐり、過去数週間から数か月の間にアメリカ側と直接、協議を行ったと述べました。
そのうえで、条約が定める核兵器の数量制限を双方が順守することや、ICBM=大陸間弾道ミサイルやSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験にあたり、相互の事前通知を続けることを確認したとしています。
「新START」をめぐっては、プーチン大統領が今年2月に履行停止を一方的に表明していて、リャプコフ氏は「アメリカがロシアに対する敵対的な政策を放棄しない限り履行停止を見直すことはない」と強調し、アメリカをけん制しています。
一方、アメリカ政府は、このように答えています。
記者
「ロシアが新START条約に復帰する意思を示唆しているようにも見えますが、この姿勢は国務省に伝えられていますか?」
米国務省 ミラー報道官
「私は把握していません」
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