バレーボールネーションズリーグ(VNL)2023女子予選ラウンド第2週ブラジル大会3日目の日本時間16日、日本(世界ランク7位)は韓国(同27位)と対戦し3-0で勝利(25-18、25-13、25-19)。通算成績は4勝2敗となった。

日本のスターティングメンバーは井上愛里沙(28)、関菜々巳(24)、林琴奈(23)、石川真佑(23)、山田二千華(23)、荒木彩花(21)、リベロ・目黒優佳(27)。

韓国は試合前の時点で5戦全敗、今大会でまだセットを獲得していないが、徐々にチームはかみ合いつつある。日本は石川や山田に、代表初選出の目黒も加えたメンバーでスタートした。第1セットは井上の連続サービスエースなどで抜け出すと、レシーブから関のトスワークも光って徐々に点差を広げ、途中出場の和田由紀子(21)もポイント。最後は井上が決めてセットをものにした。

第2セットは山田のブロックなどで序盤からリード。韓国は次々とメンバーチェンジを行い、コート内のほとんどを入れ替えて対抗するが、日本は井上のサービスエースや石川、荒木の強打で攻撃の手を緩めない。セット中盤からは田中瑞稀(27)、渡邊彩(32)、柴田真果(29)、和田らを送り込むと、サーブで主導権を握る安定した試合運びを展開。危なげなくセットを連取した。

第3セットはトラブルが起こりスタートが遅れた。コートの一部が濡れていたようでスタッフが拭き取る作業に追われていた。どうやら会場の屋根から雨漏りしているようだった。天井を見上げていたのは眞鍋政義監督(59)。試合続行の判断まで10分弱の時間が経過した。

雨漏りは日本サイドのコート奥側を濡らしていたがプレー毎に拭き取りながら試合が再開されることに。集中力を切らすことなく挑んだ第3セット。一進一退の展開から、石川が連続サービスエースを決めて10-8とし、荒木もブロックで追加点。韓国も粘りを見せるものの、セット中盤からは和田と古賀紗理那主将(27)がコートに入り、少しずつリードを広げた。20点以降は和田の強打やサービスエースで突き放し、山田のクイックで25点目。ストレートで勝利を手にした。

今大会は、出場16ヵ国が1週ごとに8チームずつ2組に分かれて各週4試合(計12試合)の予選ラウンドを戦い、上位8チームがトーナメント形式のファイナルラウンドに進出。

日本は次戦、17日(日本時間)に世界ランク12位のドイツと対戦する。ドイツはセッターランキングで現在4位、182cmのピア・ケストナーが堅実な攻撃を組み立てるチーム。第1週名古屋大会では日本と同じ3勝1敗だった。※世界ランキングは試合前時点