高知大学演舞場で踊り子に贈られるメダルの制作が進んでいます。作っているのは高知市の特別支援学校の生徒たち。よさこいを通じて生徒たちに将来の糧になるような経験をしてほしいという取り組みです。

メダルを作っているのは高知大学教育学部附属特別支援学校高等部の2・3年生4人です。4人が作るメダルは、70回目を迎える今回、初めてよさこい会場に選ばれた高知大学演舞場で、元気いっぱいの踊りを披露した人などに渡されます。

デザインは、高知大学教育学部の学生らおよそ20人が考えた中から表と裏、2つのデザインが選ばれました。

表には、順風満帆に進んでいくことをイメージした“波にのっている”大学のキャンパスなどがデザインされています。

裏には鳴子やカツオなど高知を代表するものがたくさん描かれていて、高知らしさでいっぱいのメダルとなっています。

特別支援学校の生徒たちは、デザインをレーザーで印刷したり、ドリルでひもを通す穴を開けたりして、ひとつひとつ丁寧に作っていました。

(高知大学教育学部附属特別支援学校 高等部3年 峯祥太さん)
「糸ノコで丸いところを削るところがいちばん難しかったです。木工作業で作ったメダルがみんなに(渡ったら)、うれしい気持ちになると思います」

特別支援学校は、日頃から高知大学と連携した取り組みを行っています。今回、多くの人が携わるよさこいに協力することで、生徒たちが将来仕事に就いたときの糧になるような経験をしてもらいたいと考えています。

(高知大学教育学部附属特別支援学校 中尾隆文 教諭)
「生徒が頑張っていることを他の人に知ってもらうのはとても大きいし、生徒にとっても誰かの役に立って喜んでもらえるものを作るのはとても意味があるので、学校卒業してからすごく大きな力になると思っています」

メダルは200個作られる予定で、6月末までには完成させたいとしています。