大手回転すしチェーン、「くら寿司」が中国本土に進出し、きょう1号店がオープンしました。100店舗を出店する計画だといいますが、中国に力を入れる理由とは。
きょう上海で営業を開始した、業界2位の回転寿司チェーン大手「くら寿司」。ライバルの「スシロー」「はま寿司」が既に中国本土で営業する中、新型コロナの感染拡大により予定より2年遅れての開店です。
見た目は日本の店舗と“瓜二つ”。価格は1皿およそ240円と、日本の倍以上ですが…
客
「もう31皿食べたけど、あと20皿は行けるね。開店日だから値段を気にせず好き放題食べるよ」
こちらの人はなぜかシャリを残しています。実は同業者のようです。
視察に来た同業者
「上のネタだけ試しに食べてるよ。鮮度を見たいから」
記者
「中国で最も人気の寿司ネタといえば、サーモンです。くら寿司ではサーモンだけで、実に12種類のメニューを用意したということです」
「くら寿司」によりますと、去年11月から今年4月の連結決算で、純損益がおよそ10億円の赤字でしたが、その要因の一つがマグロやサーモンなど原材料費の高騰だといいます。
中国では原材料の8割を現地調達することで、輸送費などコストを抑えることができるほか、コロナ後の外食市場の盛り上がりにも期待しています。
上海くら寿司 近藤和人 執行董事総経理
「100兆円規模というのは、すごく魅力がある市場だと思っています。そこにしっかりと入っていけるように今後、基盤を固めていければと思っています」
回転する寿司ネタのようにめまぐるしく変わる中国社会。外食市場の更なる拡大を期待し、くら寿司は10年で100店舗を目指すということです。
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