さらに、子どもたちへの教育についても…

「家庭及び地域住民その他の関係者の協力を得つつ、を加える」

富山大学人文学部 林夏生准教授:「これを教えるべきだと判断したらこれまで教えられてきたのに、これを教えていいでしょうかと地域の保護者とかにいちいち聞くってことですよね」「多様な性を生きる子どもたちが自分を否定しなくていいようにいろんな工夫をしてきたものを、そんなの教える必要ない、教えちゃだめだという声がこれから上がってきてしまう可能性はある」

林さんは、LGBTについてようやく、「理解に努める」と明言された点は評価できるとした一方、本質的な理解を得られていないことに孤独感を感じています。

富山大学人文学部 林夏生准教授:「性的少数者ってただの少数者なわけで、その人たちの権利が認められようが認められまいが私関係ないしってみんな思っちゃっているよねってことが今回見えてきちゃった。ものすごい寂しいしつらいこと。これまでLGBTがブームだブームだと、それこそこうやって取材とかしてきていただいたのに、ここへきて別にそれでよくない?と言われちゃうってどれだけつらいか…」

法案は16日参議院で可決・成立の見通しですが、当事者にとっての「本当の理解」は進んでいくのでしょうか。