アメリカ政府は、ブリンケン国務長官が北京を訪問し、今月18日と19日に中国側の高官と会談すると発表しました。気球問題で延期となっていた訪問が4か月遅れで実現する形で、米中の対立の緩和につながるか注目されます。
アメリカ政府高官によりますと、ブリンケン国務長官は18日から2日間の日程で、北京で中国政府高官と会談する予定です。外交トップの王毅共産党政治局員や秦剛外相との会談が行われるものとみられます。
ブリンケン国務長官は2月に北京訪問を調整していましたが、アメリカ上空に飛来した中国の気球をアメリカ軍が撃墜したことで延期されていました。
アメリカの国務長官の北京訪問は2018年以来、5年ぶりで、ブリンケン長官の訪問は初めてです。
アメリカ・バイデン政権は中国を「唯一の競争相手」と位置付けていて、偶発的な衝突が起きないように両国の間で対話を続け、「競争を管理する」重要性を繰り返し強調しています。
今回の訪問では気候変動問題など協力が期待できる分野について話し合う一方、▼台湾周辺での中国軍による威嚇的な動きや、▼中国の不公正な経済慣行、▼重要鉱物のサプライチェーンをめぐる問題、▼中国の人権問題などについてのアメリカの懸念を伝えるものとみられます。また、ウクライナ情勢についても話し合われる見通しです。
アメリカ政府高官は「中国との冷戦は望んでおらず、米中の間のリスクを減らすために率直で建設的な対話を期待している」としていて、対立の緩和につながるか注目されます。
ブリンケン国務長官は14日、秦剛外相と電話で会談しましたが、この中で秦外相は「両国関係は新しい困難と挑戦に遭っていて、責任は明確だ」と主張。
台湾問題などについて「中国の内政に干渉することを停止し、競争の名のもとに、中国の主権、安全と発展・利益を損害することをやめるべきだ」と、けん制しています。
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