郵便局を訪れた中国籍の女性が特殊詐欺に遭っていると見抜き、高額の振り込みを未然に防いだとして、島根県警江津警察署が市内の郵便局に署長感謝状を贈ることになりました。
感謝状を贈られるのは江津市の波子郵便局です。
6月1日に市内に住む中国籍の女性が窓口を訪れ、片言の日本語で振り込みを依頼しました。
局員が振込用紙への記入を求めたところ、振込先の口座名義人が日本人女性で金額も250万円と高額でした。このため局員が女性に振り込み目的を尋ねると、「友だちに頼まれた」「職場の同僚に送る」などと説明が二転三転した上、女性が耳に付けたイヤホンマイクで何者かの指示を受けている様子だったため、詐欺被害に遭っていると確信し、上司と3人で女性を説得して振り込みを防いだということです。
警察の調べによると5月26日、女性の携帯電話に「あなたの証明書は他人に使われている。公安局に出して証明書を出して欲しい」と電話があり、さらにその後、中国公安局を名乗る電話で「あなたはマネーロンダリングに巻き込まれている。警察に自首したら大使館に逮捕される」などと告げられたということです。
「520万円を振り込めば自首せずに済む」と言われた女性が、手持ちの口座の金をまとめて振り込み可能な250万円を振り込もうとしたということで、警察では特殊詐欺被害の対象が外国人にも広がっているとして注意を呼び掛けています。














