街道は、30年ほど前に地元の男性2人がアジサイを植えたことがきっかけで誕生しました。そのうちの1人が、横田博(よこた・ひろし)さんです。

(松岡葵アナウンサー)
「このあじさい街道、本当に見ごたえありますね!ここにどうしてあじさい街道をつくろうと思ったんですか?」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「この道路が草ボーボーで、タイヤやテレビなどがたくさん捨ててあったもんで…(アジサイを)植えたらきれいになるもんで、それで始めました」
(松岡葵アナウンサー)
「もともとここは不法投棄がされていた場所だったということですか」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「はい、そうです」
(松岡葵アナウンサー)
「アジサイの魅力って、どこにあると思いますか?」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「花がきれいというのが1番うれしいですね。真がきれいなので、それがいいと思います」

(松岡葵アナウンサー)
「横田さんのおすすめのあじさいを紹介していただいてもいいですか?」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「一番好きなのは、ダンスパーティ」

(松岡葵アナウンサー)
「ダンスパーティ!?名前がとっても面白いですね。ラベンダー色でとっても癒されますし、かわいいですね」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「こうパッと開いているでしょ?それがいい」

たしかに、よく見ると、ダンスを踊ってひらひらと揺れるドレスの裾や、人びとが手をつないで輪になって踊っている姿に見えてきませんか?

(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「“ダンス・パーティ”の次に、この“隅田の花火”が好き。(どんなところが?)パッと花火が咲いたよう」

(松岡葵アナウンサー)
「たしかに!夏の花火大会にぴったりのアジサイですね」
当初は30株ほどでしたが、今ではアジサイが目の前いっぱいに広がる街道になりました。横田さんの丁寧な手入れと努力の賜物です。
(松岡葵アナウンサー)
「私も実は、アジサイを育てたことがあるんですけど、なかなかこのきれいな状態を維持することが難しいんですけど、結構デリケートな花じゃないですか?」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「そうですね。アジサイはやっぱり水をやらんといけないもので。夕方と朝、それを毎日やっていた」
(松岡葵アナウンサー)
「これだけの距離を1.2キロメートルですか!」
最初は横田さんともう一人の男性2人で世話をしていましたが、株数が増えていくにつれ手入れが行き届かなくなったことから、地域の人たちが参加する「のいちあじさい街道を守る会」が発足しました。現在は20人ほどで活動しているということですが、メンバーが高齢化しているという課題もあり、毎年6月中旬に行っていた「あじさい祭り」にも影響が出ています。
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「6年前からやめました。みんな歳がいったから」
(松岡葵アナウンサー)
「若い人たちが入って来てくれて、またあじさい祭り復活してくれたらうれしいですよね」
地域をきれいにしたいという思いからアジサイを植えはじめ、街道を守ってきた横田さん。こつこつと活動を続けていける源は、見に来てくれた人の笑顔です。
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「見に来てくれた人が『きれいなね』と言ってくれたら、それが励みになります」
(松岡葵アナウンサー)
「今後もこうしてたくさんの人に見に来てもらえたらうれしいですよね」
(のいちあじさい街道を守る会 横田博 会長)
「自分が元気なうちは、生きているうちは、続けていきたいと思います」
横田さんをはじめとするボランティアメンバーの思いでつながったのいちあじさい街道は、今月いっぱいが見ごろだということです。