いわゆる「フードアプリ」による注文で食料品などを届ける配達員に対し、アメリカで初めてニューヨーク市が最低賃金を設けると発表しました。

エリック・アダムズ市長
「彼らは(コロナ禍で)私たちに配達してくれた。今度は私たちが彼らに届けます」

ニューヨーク市によりますと、「フードアプリ」を通じて飲食店などから食料を客に届ける配達員の平均時給は現在7.09ドルですが、最低賃金の導入により、来月12日には時給17.96ドルに引き上げられるということです。2025年の4月には時給19.96ドルに引き上げるとしていて、2年以内に賃金が3倍近くに引き上げられることになります。

アメリカではコロナ禍で「フードアプリ」の利用が広がり、配達員の数は増加していたものの最低賃金が設定されておらず、今回のニューヨーク市の取り組みは全米で初めてだということです。