対話型AI「チャットGPT」を運営するOpenAIのサム・アルトマンCEOが都内の大学を訪れ、学生と対談しました。

学生
「AppleのCEO・スティーブ・ジョブズは子どもにiPhoneなどを持つことを禁じたが、OpenAIのCEOとしてご家族などに対し同じようなことをしますか」
アルトマンCEO
「私は私の子どもが喜んで製品を使えるように、その目標を達成できるようにしたいと思います」

対話型AI「チャットGPT」を運営するOpenAIのサム・アルトマンCEOが来日し、慶應義塾大学で学生と意見交換を行いました。

学生
「AIのプラットフォームの創設者として、何か問題が起きた場合、自身の責任についてどう考えますか」
アルトマンCEO
「問題が起きれば責任は感じます。これまでよりよい方向に進めてきたことは誇りに感じています」

アルトマン氏は「AIに懐疑的な見方があることは理解している」とした上で、「世界を回ってリーダーとどのような取り組みが必要かという議論を重ねている」と明らかにしました。

また、AI活用に伴う著作権や今後の方針などについては。

アルトマンCEO
「フェアユースについては、自信を持っていると思います。どういうことに役に立つのか、どういうことが役に立たないのか、そしてどういった改善が必要なのか、例えば著作権の問題についてもどのように緩和するかについて考えています。リスクについて考慮する、安全面とのバランスを取ることが大事だと思います。今後の開発が少し減速することになりますが、安全を担保するには必要だと思っています」

アルトマン氏はこのように述べた上で、今後開発が期待されている「GPT-5」について、「予定通りにいかないかもしれない」と話しました。

会場には、学生や教職員などおよそ800人が集まり、アルトマン氏は学生らに対し、「あなたたちは非常にラッキーな世代」「技術を心配する必要はなく、とにかく馴染むことが大切だ」と呼びかける場面も。

OpenAIが「チャットGPT」を公開して以降、2度目の来日となったアルトマン氏。日本については、「機械と人間が協力し合ってきた日本は、私どもにとって大変重要な国だ」と述べました。