国内ツアー通算20勝をほこるプロゴルファー鈴木規夫さんがプロ生活50周年を迎えました。自身の経験を次の世代に伝えようと後進の指導に取り組む姿を取材しました。
今年プロ生活50周年を迎えた大分県別府市の鈴木規夫さん(71)。別府市の城島高原ゴルフクラブで指導にあたるのは、7月の鹿児島国体予選に向けて県内の中学・高校から選ばれたジュニアゴルファー8人です。
(鈴木規夫プロ)「ロフトが全部調整してくれる。これで変に上げる必要ない」
1973年にプロデビューした鈴木さんは、国内のビックトーナメント太平洋マスターズ連覇など、ツアー通算20勝をあげました。また、1976年の全英オープンでは日本人選手として初めて初日にトップに立つなど海外ツアーに挑戦する日本人ゴルファーの先駆け的存在です。
(鈴木規夫プロ)「私には3つの夢があって、ひとつはプロになる、ひとつは優勝する、ひとつは日本を代表するプレーヤーになりたいという自分の中の誓いがあった。(あの頃は)背伸びして飛び跳ねていました」
30代で患った病気の影響もあり、ツアー競技の第一線から退いた鈴木さん。その後は後進の育成に力を注ぎ、数多くのプロゴルファーを輩出。現在は県ゴルフ協会国体強化部のヘッドコーチを務め、県内のジュニア世代を育てています。
(鈴木規夫プロ)「(指導しているジュニアは)とても可能性を持っているプレイヤーです。50年は早かったんですけど、ここは足りなかった、ここは良かったと言いながら、後輩たちに少しでも私の苦しみというか辛いことは、伝えといてあげるというのが大切かなと思う」
次世代を担う選手たちの夢への挑戦を鈴木さんは優しいまなざしで見つめ、後押ししています。














