■バレーボールネーションズリーグ2023 女子予選ラウンド第2週ブラジル大会(日本時間18日) 

世界のトップ16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ。第2週のブラジル大会5日目が行われ女子日本代表(世界ランク7位)は東京五輪金メダル・アメリカ(同2位)と対戦し、セットカウント3ー2で勝利(23-25、25‐23、25‐19、23‐25、15‐6)。日本は通算5勝3敗となった。予選ラウンドは各チームが12試合を戦い、上位8チームがファイナルラウンド(トーナメント)に進む。

スタメンは主将・古賀紗理那(27)、山田二千華(23)、石川真佑(23)、荒木彩花(21)、リベロ・西村弥菜美(23)。セッターの柴田真果(29)と和田由紀子(21)が今大会初めてスタートメンバーに起用された。

日本はこれまでとスタメンを変更して挑んだ。序盤はレシーブの連係でミスも出たが、柴田のツーアタックや相手ミス、さらに古賀の得点で15-14とリード。和田のバックアタックも決まり、終盤まで競り合いを続けたが、22-22からブロックに捕まって惜しくも第1セットを落とした。

第2セットは古賀のサーブが効果を発揮。和田のスパイクなどで3-0とリードしたが、5-5で追いつかれたあとはほとんど点差のつかないまま進む。19-19からラリーで石川が決めて20点目。さらに和田や山田のブロックで24-20とリードを奪うと、アメリカの追い上げをかわしてセットを取り返した。

第3セットはアメリカにサーブミスが目立つ一方で、石川がサービスエースを決めて8-5とリード。アメリカの得点源は昨季トヨタ車体でプレーしたVリーグ得点王のダニエル・カッティーノだが、日本は彼女の攻撃をしのいで切り返し、13-8と点差を広げた。アメリカも2枚替えで立て直しを図るが、和田を軸に得点を重ねた日本がセットを連取した。

勢いに乗る日本は第4セットも和田が躍動。ジャンプサーブでアメリカのリズムを乱し、立ち上がりで6-2とリードを奪った。しかしここまで無敗のアメリカもさすがの粘りで食い下がり、13-13で追いつかれる。19-19まで一進一退だったが、終盤は日本のサーブミスと相手スパイクで連続失点し、勝負は最終第5セットにもつれ込んだ。

柴田のサーブから始まった第5セットは和田の連続得点や柴田のサービスエースなどで先行。古賀もスパイクを決めて6-0まで走ると、勢いを緩めず荒木のCクイックや入澤まい(24)のサービスエースも飛び出して大きくリード。最後は和田が、この日32点目をバックアタックで決めて勝利を飾った。試合後、和田は「自分たちの攻める気持ちが負けた試合では足りなかったので、5セット通して攻めの気持ちで挑んだ」とふり返った。


日本は次戦、バンコク(タイ)に移動して28日に、世界ランキング6位のトルコと対戦する。※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点(上位)】
和田 32点
石川 19点
古賀 12点