コンビニ・ローソンや、老舗中華料理店「萬珍樓」、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」まで。冷凍食品業界の競争、過熱が止まりません!



記者
「こちら冷凍食品の棚なんですけどみてください。お刺身が置いてありますよ」

ローソンの冷凍食品の売り上げを大きく押し上げているのが2022年に発売された、冷凍のお刺身。高知産の真鯛をスライスして瞬間冷凍。値段は1パック498円です。開発した理由は・・・。

ローソン冷凍食品担当 島津裕介さん
「お客様もより新しいもの、求めるニーズが変わってきておりますので、このコロナが終わった後もそういった傾向は続くという風にとらえています」

そんな中、5月20日に横浜・中華街にオープンしたのが・・・


記者
「店内にずらっと冷凍ケースが並んでいます」

老舗中華料理店・萬珍樓が手がける冷凍食品専門店です。店の味とどう違うのでしょうか?今回特別に食べ比べをさせてもらいました。一番人気の五目焼きそばは、お店で食べると1600円。冷凍は1400円です。



記者
「多少は見た目の差は出てしまってるかなとは思うんですが、どちらからも同じような香りがしてきますね」

気になる味は・・・

記者
「お店で出しているやきそばと冷凍のやきそば、味が全く一緒です。食感でいうと冷凍のほうは麺がカリカリっていう感じで」

冷凍の方は温めたときにお店の味が再現されるように計算されていると言います。

萬珍樓 林兼正社長
「出前のできるようなお店ではないので、だったらしっかりとした冷凍食品を作ってお店と同じ味が出来れば、買ってもらえるんじゃないかなということで始めたんですね」


ファミレスチェーン・ロイヤルホストの店内にはなんと冷凍食品売り場が。世界各国の料理を冷凍食品で展開し、2021年、売り上げを2.5倍に伸ばしたんです。ケイジャンスパイスがクセになるアメリカの伝統的なご飯「ジャンバラヤ」や、美食の国イタリアのショートパスタ「ラヴィオリ」など、その数57種類。

お家にいながら海外旅行の気分を味わえちゃいます。冷凍食品の開発競争は、業界を超えてまだまだ加熱しそうです。