世界水泳の開幕まで1か月あまり。2度目の表彰台を目指す新潟医療福祉大学職員の水沼尚輝 選手が、長岡市で強化練習を行っています。

長岡市のプールに姿を見せた水沼尚輝 選手 。100メートルバタフライの日本記録保持者で、去年の世界選手権で銀メダルを獲得し、この種目、日本男子で初めて表彰台に立ちました。

9日は福岡市で来月14日に開幕する世界選手権に向けて実際のレースを想定した練習も行い、タイムや感触を確かめました。

去年10月に腰を痛め、スランプを経験した水沼選手…
思い切ってフォームの修正を図り、自分の泳ぎを見つめ直す日々を過ごしてきました。

【水沼尚輝 選手】「過去の自分と比較するのは一切やめて、その瞬間の今の自分にベクトルを向けて、自分とちゃんと見つめ合うという作業が今の僕にはすごく必要。(今年の世界選手権は)決勝で自己ベストを出すというところにこだわりを持ってやっていく」

【新潟医療福祉大学 水泳部 下山好充 監督】「(泳ぎの)方向性が定まるまでは2人とも試行錯誤しながら、暗中模索のような状態だった。(水沼選手からは)去年よりもメダリストの意地も感じて、迷いなくやれている部分がこの一年の成長かなと」

23日からはヨーロッパのトップ選手が集まる国際大会に出場。世界のライバルとしのぎをけずりながら、来月の世界選手権で自己ベスト更新を目指します。
