ウクライナ南部のダム決壊では、これまでに少なくとも14人が死亡しました。国連ではウクライナや日本、アメリカなどが緊急の共同声明を出し、浸水地域に対する攻撃の停止をロシアに求めています。

「ヘルソンの住民です。水位は5メートルあがりました」

これは、へルソン市民が8日に撮影したという映像です。家の庭が完全に浸水しています。

ウクライナメディアによると、ダムの決壊に伴う洪水の影響で、へルソン州では8日までに9人が死亡したということです。ロシアの支配地域でも5人の死亡が伝えられています。

浸水地域での避難や救助活動が続くなか、ロシア軍によるとみられる攻撃は続いているということで、けが人も出ているということです。

こうした状況を受け、国連ではウクライナや日米などの大使が緊急の共同声明を発表しました。

ウクライナ キスリツァ国連大使
「私たちは避難地域への砲撃を強く非難し、ロシアに対し攻撃を中止するよう求めます」

ウクライナの国連大使は8日のロシア側の砲撃で救助隊員ら少なくとも9人が負傷したとし、ロシアに攻撃の停止を要求しています。