来年の台湾総統選で立候補を表明し、来日中の前台北市長・柯文哲氏が会見し、中国との緊張が続くなか、「台湾は米中対立の駒としてではなく、懸け橋となるべき」と語りました。

来年の台湾総統選で第3勢力の野党民衆党の候補として、立候補を表明している柯文哲氏は8日、東京都内で会見を行い、緊張が続く台湾海峡をめぐる問題について懸念を示したうえで、次のように述べました。

台湾 野党 民衆党 柯文哲主席
「中国と台湾の平和を維持するために、台湾は米中対立の駒としてではなく、懸け橋となるべき」

総統選の焦点の対中政策をめぐり、柯氏は「与党・民進党は中国との相互信頼を完全に失っていて、最大野党の国民党はあまりにも中国に従順すぎる」として、2大政党では「海峡を越えた紛争を解決することはできない」と批判しました。

そのうえで、自身の民衆党は対中国で「良いバランスを見つけていこうとしている」と強調しました。

また、日本については「台湾にとってアジアでの最も重要な同盟国であり、『絆』をもとに協力を深める必要がある」と語りました。