あと2か月に迫る青森ねぶた祭へ特別な気持ちを胸にいま制作しているのがねぶた師・立田龍宝さんです。師匠の代表作と同じ題材にこの夏挑戦しています。胸に秘めた決意、それは「師匠を超える作品を作りたい」です。
紙張りを終えた白いねぶたに迷うことなく筆を走らせるのはねぶた師・立田龍宝さんです。手がけているねぶたを作るきっかけとなったのは、いまから33年前にこの作品を見たことでした。1990年・内山龍星さん制作の大型ねぶた「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」です。
※ねぶた師 立田龍宝さん
「人生を狂わされたねぶた。これがなかったらねぶた師をやっていなかったかもしれない」
立田さんがこのねぶたを見たのは5歳の時。それから内山さんのねぶた小屋に通いつめて制作を手伝うようになり14歳で弟子入りをします。そして修行を重ねた2013年に28歳でねぶた師としてデビューを果たしました。それまで常に心の中にあったのは自らの原点、師匠の「国性爺合戦」です。
※ねぶた師 立田龍宝さん
「デビューの時も作りたかったが相当負荷がかかるので時間が経ってからどこかで挑戦したいなと思っていて、今年で11年ねぶた師をやってこれて自分に大きい負荷をかけたいなと」
当時、知事賞も獲得した師匠の代表作の一つ。同じ題材に挑戦するために数年かけて構図を考えぬきました。
※ねぶた師 立田龍宝さん
「内山先生のコピーを作ってもしょうがないですから最近ねぶたを作るなかで意識していたのは龍。内山先生の国性爺合戦にはなかったところで付加価値をつけたい」
こうして、ねぶた師として自分の道を切り拓いていく立田さんに師匠・内山さんは。
※ねぶた師 内山龍星さん
「楽しみです。自分としても負けられない。そういう気持ちになる。弟子に負けてられるかという」
5歳の時に憧れたねぶた師。その夢をつかみ、いまようやく師匠の代表作と同じ題材に向き合える幸せ。
※ねぶた師 立田龍宝さん
「(内山さんは)「まだまだだな」とくるか「よくやったな」と言うか「まだ早い」と言われるか分からないけど弟子としてできるのは師匠を超えるしかない。それが1番の恩返しだと思っている」
立田さんは大きな決意を胸にひめ自らの半生と重ね合わせた作品に向き合っています。














