ラテン語で「千葉時代」を意味する「チバニアン」。地質学上の一つの時代がそう命名されるきっかけとなった千葉県の地層に「黄金の杭」が打ち込まれました。この地層、一体何がすごいのでしょうか?

「チバニアン」を世界が認めた証として打ち込まれた、黄金の杭。一見、なんの変哲もない地層に見えますが、実は地球の「ある謎」をとく鍵が隠されているといいます。

世界各地には花粉や化石など、時代の境目となる情報が多く残っている地層があり、これらが見つかると土地の名前に紐付けて、地球の年代の名称を決めてきました。おととし1月、その地球の年代の元となる土地として、日本では初めて千葉県市原市の養老渓谷にある地層が選ばれたのです。

その名も「チバニアン」。たとえば、恐竜が君臨していた「ジュラ紀」の由来は時代の始まりを示す地層がある「ジュラ山脈」にちなみ名付けられています。「チバニアン」が選ばれた理由は、地球のN極とS極がひっくり返ったことを示す痕跡が残されていたことです。

茨城大学 理学部長 岡田誠教授
「地磁気が逆転が起こったことは、地層を調べることで初めてわかった。地磁気は、生命の活動に重要な役割をしていて、有害な(宇宙の)放射線から地球の表面を守っている」

現在、この地磁気が弱まっていて、およそ2000年後にN極とS極が逆転する可能性があるといいます。

茨城大学 理学部長 岡田誠教授
「地磁気が弱くなると、寒冷化するっていう説もある」

岡田教授は、地磁気が逆転すると気候変動が起きる可能性があるため、チバニアンの研究は不可欠だと強調します。

さらには…

茨城大学 理学部長 岡田誠教授
「ホモサピエンスとかネアンデルタール人は、30万年前とか、それぐらいの時代。チバニアンの後期になる」

チバニアンの研究をさらに進めることで、人類が現在のホモ・サピエンスに至るまでどう進化したのか、さらに明らかになる可能性があるというのです。

岡田教授が「偉大なタイムマシンだ」と話すチバニアンの地層。その夢は広がります。