大分の柔道界に期待の新星が登場。柔道一家で育った宇佐支援高等部1年の佐藤雅さんが初めての県高校総体に出場し、会場を沸かせました。
宇佐支援高等部1年の佐藤雅さん。高校に柔道部がないため、豊後高田市立戴星学園の時から通う道場で仲間とともに稽古に励んでいます。
(佐藤雅さん)「先輩たちはとてもやさしいです。柔道の好きなところは大切な仲間が増えることです」
柔道一家に生まれた雅さんは小学生のとき福岡の少年団で全国大会優勝。戴星学園に転入後、去年の九州大会で団体で優勝、個人で準優勝しました。
(母・千朋さん)「負けたときすごく泣くんですよ。でも勝ったときは泣きながら喜んで、みんな先生も仲間も喜んでくれる。それがうれしいみたいで、その姿を見ると柔道させて良かったなと思います」
(高田高校の部員)「一緒に練習していると柔道を本当に好きなんだというのがよく伝わってきます」
高校スポーツの個人競技は現在、学校に部がなくても県大会で上位に進めば全国大会に出場できるようになっています。
(佐藤雅さん)「自分より年上で強い相手だけどビビらす。1秒でも長く試合がしたいです」
6月5日、佐藤さんにとって初の県高校総体。78キロ超級は出場者が3人のため総当たりで順位を決めます。初戦の相手はこの春団体で全国優勝した柳ヶ浦の大将、細野選手。体格で勝る相手ですが一瞬のスキを突きました。細野選手の内股をすかして逆襲すると、そのまま抑え込み。格上相手に見事一本。大金星に会場が沸きました。

(佐藤雅さん)「うれしかった。(この技は)先輩と練習していたから使えたらと思っていた」
このあと国東の礒崎選手に負けて全国大会まであと一歩及ばずも、2位で九州大会に進みました。
(母・千朋さん)「うれしいというよりすごいと思いました」
(佐藤雅さん)「みんな強いから1、2回は勝ちたい。一生懸命試合をします」
向上心を燃やす期待の1年生がこれから大分の柔道を盛り上げてくれそうです。















