高知県須崎市の旅館にある、樹齢150年以上が経過したサボテンが、いま、花を咲かせています。梅雨の晴れ間、広がった青空に映えた黄色い花を楽しむことが出来ます。

須崎市にある、一棟貸しの宿、柳屋旅館。創業130年の歴史があります。そんな柳屋旅館の中庭に創業前からあるのが、樹齢150年以上になるという「ウチワサボテン」の木です。高さはおよそ6メートル。毎年、5月末から6月にかけて、たくさんの黄色い花を咲かせていて、今、見ごろを迎えています。

旅館の4代目、棚野さんによりますと、元々ここにはこのサボテンと柳の木があり、創業者がどちらから旅館の名前を取るか迷ったといいます。棚野さん自身にも、茎にあたるウチワのような部分をすりおろして、湿布薬の代わりに使っていたという記憶も。

この花は曇りや雨の日は少ししか開かないということですが、7日は梅雨の中の、貴重な晴れ。いっぱいに開いた黄色い花が、青空とのコントラストで、より一層映えていました。

(柳屋旅館 棚野由加代表)
「日本で一番大きいと言われていて、高さは6メートルくらいある。今しか見ていただけない花なので。ぜひこの時期に見に来ていただきたい」

毎年、花が咲く時期に合わせて訪れる客もいるという柳屋旅館の「ウチワサボテン」の花。今月の中旬まで楽しむことができます。