南シナ海で軍事拠点化を進める中国の脅威が高まる中、アメリカ・日本・フィリピンの3か国が海上警備の合同訓練を初めて実施しました。

フィリピン北部・ルソン島の沖合で行われた合同訓練には、アメリカ・フィリピンの沿岸警備隊と日本の海上保安庁が参加しました。

訓練は、大量破壊兵器を積んだ疑いのある不審な船舶を発見したという想定で行われ、立ち入り検査に踏み込んだフィリピン沿岸警備隊が銃撃戦の末に乗組員らを制圧。日米の巡視船が捜索活動などで連携する手順を確認しました。

フィリピン沿岸警備隊は、「3か国間の相互運用性を高めることが目的だ」としていて、南シナ海で領有権を争う中国に対抗する狙いがあるとみられます。